ロンドン

ロンドン

  • どこを見渡してもまるで映画のワンシーン

    美しい歴史を感じさせる街並みとモダンな建物ががどこまでも続く、活気にあふれた唯一無二の大都市です

  • 世界的な文化施設をなんと無料で開放!

    大英博物館などロンドンには世界的な文化施設が集まっています。なんとその多くが無料で開放されているため、ヨーロッパ文化が大好きな方にはたまらない環境になるでしょう。

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  • まさに世界の中心での暮らしを体感!

    他のEU圏へのアクセスも良く、フランスの首都にも高速電車ならわずか数時間で到着します。

  • 見どころ満載のロンドンですが交通網は充実!

    ロンドンバス、地下鉄、電車、タクシー、水上バスなど交通の便がとても発達しているロンドン。どこに行くにも便利なのですが、あまりに複雑すぎて迷ってしまうかも。

  • 有名大学、語学学校の歴史は世界屈指!

    超有名大学が数多くあり、語学学校も小規模ながら世界中から裕福な留学生が集まります。その分プログラムは比較的高額になりがちです。

歴史的な建造物や多様な文化に触れるアカデミック留学

1.ロンドンの歴史と文化

ロンドンは長い歴史と多様性に満ちた文化が交錯する都市です。2000年以上もの歴史があり、数々の歴史的建造物が見どころです。世界遺産にも認定されたタワー・オブ・ロンドンやウェストミンスター寺院など歴史の重みを感じられるスポットも多く、観光客も非常に多い都市です。まさにタイムトラベルのような体験ができることでしょう。
また、美術館や博物館も文化の中心となっており、ブリティッシュ・ミュージアムやナショナル・ギャラリーでは世界中のアート作品に触れることができます。美術、音楽、演劇などの分野でも常に新しい才能が育まれ、多様性に富んだ文化が息づいています。

2.ロンドンの自然と公園

ロンドンは中心都市でありながら、美しい自然と広大な公園が点在しています。ハイド・パークやリージェンツ・パークなどでは、四季折々の風景を楽しむことが出来ます。
公園では日光浴を楽しむだけでなく、ピクニックやボート遊び、ジョギングなど様々なアクティビティを楽しんでいる人々の姿が見られます。美しい自然の中でゆったりとした時間を過ごす時間は、忙しい都市生活の中の癒しとなることでしょう。

3.ロンドンの交通とアクセス

ロンドンは公共交通機関が発展しているため、市内の移動で苦労はしないでしょう。地下鉄やバス、またはロンドンバスとして知られるダブルデッカーバスに乗って、いろいろな場所に行くことが出来ます。公共交通機関の主要な支払い手段としては、Oyster CardというIC乗車券が主流です。このカードを利用することで運賃がお得になり、スムーズに乗り降りできます。ロンドンの地下鉄の乗車料金はピーク時とピーク時以外で料金が変わるシステムになっていろのが特徴です。
学生や留学生向けに提供される割引や特典もるので、留学生は通常料金よりもかなり安く乗車することができるでしょう。便利なロンドンの交通網を利用することで、周辺のヨーロッパ都市や国々へ手軽に足を延ばすこともできるます。

4.多様性と文化の融合

ロンドンは異なる文化や言語が融合する多国籍な都市であることから、様々なバックグラウンドを持つ人々と出会うことができるでしょう。留学生たちは自身のバックグラウンドを仲間と共有し、仲間より新たな文化を学びます。文化の多様性を経験できることが、ロンドン留学の魅力の一つです。
ロンドンのパブやカフェは出会いの場所として有名です。これはナンパのような目的ばかりではなく、会話を楽しもうとする人が多いようです。行きつけのカフェやバーを作って、友達の幅を広げることができるでしょう。
多様性と文化の融合が一層際立つのは、季節ごとのイベントやフェスティバルです。春には花の祭典、夏には屋外コンサートやフードフェスティバルが開催され、地元の人々もたくさん参加します。このようなイベントに参加することで、ロンドンの地元の雰囲気を味わいながら、様々な文化を知る機会になるでしょう。

5.教育と知的好奇心

ロンドンは優れた大学や教育機関が集まるため、住民の中には知的好奇心旺盛な人が多いことも特徴です。美術館や博物館、講演会などを利用して知的な刺激を求めることが文化的にも盛んな都市であるため、芸術に興味がある留学生にとって、外せない留学地の候補と言えるでしょう。
イギリスは学生割引の特典が多い国としても知られています。美術館や博物館が無料だったり、一部のショップで学生割引きがあったりします。週末は、イギリスで最も美しい田園風景のコッツウォールズや湖水地方を巡ったり、ヨーロッパ旅行を格安で楽しむことができます。

6.天候への適応

ロンドンの天候は非常に変わりやすいことで有名です。傘や防寒着など、気候・天候の急な変動にも適応できるような服装を用意しておくと良いでしょう。春や夏でも朝晩は冷え込み、日中との気温差が激しいため、簡単に着脱できる服装が必要です。
また、ロンドンは雨が多いことで有名ですが、実は東京よりもずっと降水量はありません。ロンドンの雨は大量に長時間降るのではなく、軽い雨が短時間にさっと降ったり、長く降っても霧雨のような場合がほとんど。
夏は日差しが強く、帽子やサングラス、日焼け止めなどのUV対策も欠かせません。

7.イングランド教育について

1.イングランドの教育制度

 
イギリス全体の義務教育は 5 歳から 15 歳までの 11 年間ですが、イングランドの義務教育は2015年に18歳までと変更になりました。イングランドの教育制度は、教育省が監督し、地方自治体が公立学校を運営しています。
5~11歳の6年間が初等教育、11~18歳の7年間が中等教育となり、“Key Stageキーステージ”と呼ばれる区切りがあります。イギリスでは、学習指導要綱(ナショナル・カリキュラム)に基づいて、必修科目(数学、英語、理科、歴史、地理、技術、情報技術、音楽、芸術、体育、現代外国語、市民教育の12科目)などのカリキュラムが決められております。そのカリキュラムは2~3学年をひとまとめとして考え、そのまとまりをKey Stageと呼んでいます。日本のように1年区切りではなく、広い範囲で評価を行う課程になっています。ステージは以下の5つに分かれます。(イングランド以外は、Key Stage 4まで)
 
・Key Stage 1( 5歳~7歳、Year 1~2)
・Key Stage 2(8歳~11歳、Year3~6)
・Key Stage 3(12歳~14歳、Year7~9)
・Key Stage 4(15歳~16歳、Year 10~11)
・Sixth Form : Key Stage 5(17歳~18歳)
 
Key Stage 4のYear11修了の年に、GCSE(General Certificate of Secondary Education)という全国統一テストを受けます。このテストの結果は大学への進学だけでなく、就職をする際の判断材料となるため、とても大切な試験になります。
イングランドでは日本と同様の3学期制が採用されていますが、新学期の開始は9月頭です。新学期が始まる前の8月31日時点での年齢で学年が決定するので、日本の学年の振り分け方と似ています。
 
義務教育期間中は必ずしも学校に通わなければいけないわけではなく、「ホームエデュケーション」が認められています。「ホームスクーリング」とも呼ばれるこの制度は、5歳以上の子供がフルタイムで教育を受けられるのであれば家で勉強を教えても構わないという制度です。この制度は、王族や裕福な家庭では自宅に家庭教師を招いて教育を受けるのが一般的であった歴史が影響しています。
 
ステートスクールと呼ばれる公立学校に対して、私立学校はプライベートスクールやインデペンデント・スクール(independent school)と呼ばれます。英国名門校である学校をパブリック・スクールと呼びますが、このパブリック・スクールは公立校という意味ではありません。パブリック・スクールという表現は、身分や境遇、地域の特殊性を排除して公開された学校という意味で使われてきたため“パブリック”と表現されますが、私立の伝統ある学校のことを指します。パブリック・スクールの教育は、11~13歳から18歳までであることが一般的です。私立校の中にはボーディングスクール(寄宿制学校)も多く、“The Nine”と呼ばれる名門校9校全てが寮制度を持っています。私立校は、ナショナルカリキュラムに従う義務はありませんが、多くの私立校がナショナルカリキュラムのやり方に従っています。公立校は原則として無料ですが、私立校は年間10,000ポンド(約163万)以上の学費がかかります。
 
公立校では、給食のことをスクールディナーと呼び、Year 2までは無料ですが、それ以降は1食2~3ポンド(300円程)を支払う必要があります。(ディナー:一日の一番大きな食事という意味であるため、夜である必要はない)所得補助を受けている家庭は、Year3以降も“Free School Meals”という給食が無料になる制度を受けることが可能です。事前連絡をすれば弁当を持参することも認めている学校も数多くあります。
公立校でスクールディナーと呼ばれる給食は、私立ではスクールランチと呼ばれます。1タームごとの学費として給食費を含んで提示している場合もありますが、含まれていない学校もあるため、費用は確認が必要です。
 
イングランドでは、保護者が国内で税金を納めていない限り公立校に入学することはできません。そのため、留学を考える場合は基本的に私立のボーディングスクールへの留学になります。
公立カレッジ付属高校へは留学できるため、イングランドの大学に進学を考えている方で、公立カレッジ付属高校への留学を選択する人も少なくありません。公立カレッジの付属高校に入学するには、日本の高校を1年終了し、16歳以上である必要があります。公立カレッジ付属高校は私立校に比べて学費が非常に安く、年間100~150万円ほどで通うことができます。この場合は基本的にホームステイ滞在となり、費用は一か月10万円~程が目安となります。
 
未成年の学生が単身で留学をする場合、ガーディアンと呼ばれる保護者の代わりとなる後見人指定することが義務付けられています。ホームステイの場合は、ホストファミリーがガーディアンを兼ねますが、ボーディングスクールの場合は、民間の企業で探したり、自分で探したりする必要があります。
 
カーディアンとは
未成年の学生がイングランドへ留学するには、現地での身元保証人(カーディアン)を指定することが法律的に義務付けされています。現地での生活のサポート、緊急時の連絡、休み期間中など寮が閉鎖さている際の滞在先のアレンジメント等、現地で親代わりになってくれるような存在です。ガーディアン費用は年間で、30~50万ほどになります。
 
また、イングランドでは6か月以上の留学の場合は、ビザを取得する必要があります。6か月以下であるならば、ビザなくとも語学学校等の英語コースを受講することが可能です。6か月以上の場合は、Student VisaかShort-term Study Visaを取得する必要があります。4歳から17歳の私立校(ボーディングスクール)に通う留学生は、Child student visaが必要になります。
 
Student Visa
大学や専門学校などの高等教育課程に留学する場合に必要となる学生ビザで、学位レベルの場合は最長5年間、学位レベル未満の場合は最長2年間の期限です。イングランド国内でビザの延長が可能であることと、アルバイトをして収入を得ることができるビザになります。語学学校を卒業して、イングランドの大学に進学を考えている場合は、Student Visaの取得をすれば、スムーズにビザを延長することが出来ます。Student Visaを取得するためには、週15時間以上のフルタイムのコースを受講していること、また英語力証明と資金証明も必要になります。イングランドの大学の学位(Degree)が授与された卒業生は、国内で2年間の就職活動と就労が可能となる“Post-study work visa”を取得できます。博士課程(PhD)を修了した留学生はPost-study work visaの期間が3年間となります。
 
Short-term Study Visa
許可された語学学校で6ヶ月以上、11ヶ月間の英語コースを受講する場合に必要となる学生ビザで、コース期間+30日の期間で、一番長くて11ヶ月の期間ビザです。ビザの延長は不可で、アルバイトをして収入を得ることはできません。また、英語以外の専門分野を学校で学ぶ目的で渡航する場合は、上記の学生ビザの取得が必要になります。
 
Child student visa
入学する予定の学校からUnconditional Offer(無条件合格:完全に入学が保証されている状態のことを指す)を貰っている状態の生徒が取得できるビザになります。英文財政証明書と呼ばれる経済的な問題がないかを証明する書類と、保護者またはガーディアンの同意が必要になります。
 

2.Key Stage

 
各キーステージの特徴を紹介します。イングランドでは早期教育に力を入れており、早めの段階で進路を確定する必要がある教育課程になっています。一度選んだ進路の方向性を変更することが難しく、早い段階で良い成績を取り続けなくてはいけません。
 
The Early Years Foundation Stage
イングランドでは3歳~4歳の就学前教育にも力を入れており、義務教育期間ではなくとも、ナショナルカリキュラムの一部として非常に重要な段階であると考えられています。そのため、3歳と4歳の子供に、570時間(週15時間相当)の補助金が国から支給されます。幼児教育施設はプリスクールやナーサリーと呼ばれています。幼児教育施設には公立と私立があり、私立公立共に先述した補助金制度を受けることができます。
日本の保育園に近い施設が私立のデイナーサリーと呼ばれる施設となります。公立のナーサリーもありますが、公立のナーサリーは国内で生活保護を受けている低所得者向けの施設となり、一般的な選択肢ではありません。デイナーサリーは、8:00頃~18:00頃までの預かり時間で、その中でも通う曜日や時間を選ぶことが可能です。イングランド(特に主要都市)の保育料はとても高く、フルタイムで預けた場合、月20万程の費用がかかります。子供の人数で安くなるようなシステムにはなっていないため、2人子供がいる共働きの家庭の出費は非常に厳しい額になります。先述した補助金がもらえるのは3歳以降になるため、それまでは全額を各家庭が負担する形になります。
日本の幼稚園に近いのが公立・私立のプリスクールになります。公立のプリスクールは満3歳から通うことが可能で、補助金内の週15時間の1日3時間×5日や1日5時間×3日という時間になっています。3歳が通うクラスはナーサリークラス・満4歳の9月から通うクラスがレセプションクラスと呼ばれます。レセプションクラスは義務教育の準備クラスとされており、基本的には小学校内に施設があります。そのため、公立の小学校に入るためにはレセプションクラスの受講が必要になります。公立の小学校は無料で通えるため非常に人気です。そのため、倍率が高く入園ができないケースが多く、妊娠中や産後すぐにプリスクールに登録にする保護者もいるほどです。私立のスクールに関しても、日本の幼稚園に似た施設ですが、通える年齢が園によって様々です。申込方法や選考基準も施設ごとに異なりますが、やはり人気の施設には早めに登録をするようです。いずれの場合も、定員に達している場合は、waiting listと呼ばれるリストに登録をして、欠員を待つ形になります。
イングランドにはチャイルドマインダーと呼ばれる、少人数保育の資格者に保育をお願いするシステムがあります。日本では、幼児を園に預けないという選択は一般的ではありませんが、イングランドではチャイルドマインダーの保育サービスを利用する人がたくさんいます。6名までの少人数で、チャイルドマインダーの保育施設(家庭等)に通い保育・教育を受けます。
 
初等教育:Key Stage 1・Key Stage 2
満5歳になると9月から義務教育が始まります。義務教育の始まりである初等教育はプライマリースクール(Primary School)で行われます。最初の 2 年間(Key Stage 1: KS1)とその後の 4 年間(Key Stage 2: KS2)に分けられます。Key Stage1・2の最終学年の5月にSATs(Standard Assessment Tests)という全国共通のテストを生徒は受けます。学校ごとのSATsテストスコアは公表されるため、SATsのテストスコアが学校の評価につながる形になっていました。そのため、各学校はSATsテストの対策に力を入れていましたが、SATsテストは、生徒・教師ともに大きな負担になることから全国規模の反対運動等があり、SATsテストは縮小の傾向になっています。Key2終わりに受けるSATsはセカンダリースクールのクラス分けに大きく影響すると言われています。イングランドでは成績順のクラス分けが一般的であるため、成績が良いクラスに行くためには、SATsで良い成績を出す必要があります。学校・親・子供は揃ってSATsに向けて必死に勉強をすることが当たり前となっていましたが、現在はそのテスト対策だけの勉強を行うこと等が問題視されており、先述した全国規模の反対運動につながっています。
イングランドでは、公立でも行きたい中学校を自由に選べる「学校選択制」を採用しています。ですが、応募者が多く定員を割る場合は、「キャッチメント・エリア内」の居住地が近い人が優先になります。そのため、人気の学校があるエリアに引っ越しを行う家庭も数多くいます。
 
キャッチメント・エリアとは
イングランドの初等・中等教育では、日本の学区にあたるキャッチメント・エリアが定められおり、公立校へ入学する条件の一つがこのエリアの指定になります。イングランドは、公立校のレベルにかなりの差があるため、レベルの高いキャッチメント・エリアに引っ越しを行う家庭も少なくありません。兄弟姉妹の既存の通学があるかどうか、学力、信仰、ハンディキャップなども入学の条件にしている学校もあります。
 
Year6で初等教育を終えた後は、試験選抜がないコンプリヘンシブスクール(Comprehensive School)へ通うことが一般的ですが、グラマースクールという進学校へ進む生徒もいます。グラマースクールは、全国に230校程ある学費が無料のSelective Schoolです。イレブンプラスというマークシート試験を受けて、その成績順で入学が決まります。もともとは、大学に進学するために必要なラテン語文法を教えるための学校であったため、グラマースクールという名前がついています。グラマースクールの学費が無料であることから、裕福ではない子供にも名門大学へ進学する学力を与えるという目的がありましたが、グラマースクールは人気が高く、結果として裕福な子の入学が多くなることも事実です。
先述した名門校であるパブリック・スクールへ通う希望をしている生徒は、初等教育は私立校であるプレパラトリースクールに通います。略してプレップスクールと呼ばれるこの学校は、パブリック・スクールへの入学を目的としています。こういった私学のプレップスクール、パブリック・スクールは、非常に人気が高いため、「登録は生まれた時から受付を受け入れる」としている学校も数多くあります。また名門パブリック・スクールへの入学を目指す場合は、10歳までに留学をしている必要があります。準備期間を含めると9歳頃までには、留学をしておくことがベストです。パブリック・スクールの入学は一般的に13歳ですが、その2年前の11歳の頃にプレテストを受験します。プレテストに合格した生徒のみ、2次試験であるコモンエントランス(統一テスト)を受けることが出来ます。そのため、プレテストを受ける前に留学をしている必要があります。イングランドのボーディングスクールに通いたいけれども、英語力が足りない場合は、英語を母国語としない生徒のみが通える準備校(インターナショナルスクール)に通い、数か月~1年程勉強をします。インターもボーディングスクールになりますので、単身での留学が可能です。現地校へ移った後にも、英語サポート(EFL)を受けながら英語力を上げていくことが可能です。
 
EFLクラス
English as a foreign languageの略で、英語を母国語としない生徒が受ける第二外国語として英語を勉強する際のサポートクラスです。EFLと呼ばれる他にも、EAL、EFLなど学校によって呼び方が異なります。このクラスでは、普通のクラスの時間に、英語の基本が学べます。ただし、学校によってサポート体制は異なり、マンツーマンで自分の学力に合わせたサポートを得られる学校もあれば、異なるレベルの生徒が混在している集団クラスになっている学校もあります。EFLのサポートの詳細内容を事前にしっかりと調べる必要があります。
 
中等教育:Key Stage 3・Key Stage 4
先述したグラマースクールやパブリック・スクールに通わない生徒は、中等教育は選抜試験のないコンプリヘンシブスクール(Comprehensive School)へ通うことが一般的です。
公立・私立いずれの場合にも、中等教育の終わりには全国統一試験であるGCSE(General Certificate of Secondary Education)を受験します。このGCSE試験の結果は義務教育修了資格として卒業証書の代わりになります。このGCSEは、大学進学のためだけではなく、就職にも影響します。つまり、この試験の成績が今後の人生に影響してくるため、とても大切な試験です。
このGCSEは、必須科目である国語(英語)、数学、理科以外に、自分で選択した3~4科目の試験を受けます。選択できる科目は、18カ国の外国語、宗教学、天文学、音楽、ダンス、ラテン語などの古語、地理、歴史、美術、音楽等、非常に幅広いジャンルから選択することが可能です。この科目選択を行うのはKeyStage3の半ばYear9頃で、Key Stage4の2年間をかけて、GCSEに向けて選択した科目を学びます。GCSEテストを受け、大学の進学を希望する生徒はGCSEテストを受けた2年後に、高等教育終了テストを受けます。GCSEテストで選択しなかった科目を、この高等教育終了テストで受けることはできません。そして、選択した科目を途中で変更することも許されていません。つまり、Key Stage3の中等教育の頃の選択が、将来の自分の進む道を実質決定する形になります。
英語が母国語ではない生徒のためにGOSEを改良したIGOSEというテストがあります。留学生は、英語科目で不利にならないようにIGOSEを受ける場合がほとんどです。IGOSEは、インターナショナルスクールか私立校でしか受けることが出来ず、公立校では受けることができません。
 
IGCSEとは
英語を母国語としていない生徒を対象にしたテストです。GCSEテストの英語のテストには、シェイクスピアや詩の分析など、英語を母国語として使用している生徒にとっても難しい内容が含まれていますが、IGCSEでは難しい内容のものを含めないもので構成されています。必須の科目以外の科目は、GCSE同様に選択することが可能です。英文・歴史・宗教学等は記述試験や小論文の提出が求められるため、留学生は避ける方が良い科目となります。言語が関係ないからといって美術や楽器などアカデミックではない科目ばかり選ぶと、大学進学に不利になるためバランスを考慮した科目選択を行う必要があります。特に留学生は、自分が点数を取り易く、尚且つ進学に不利にならない科目をしっかりと考えて選択する必要があることが分かります。
 
Sixth Form
義務教育課程終了後に学生は、就職・職業資格取得・高等教育進学3つの進路から1つを選択します。高等教育(大学)進学希望者は、A-level(General Certificate of Education Advanced Level) やIB(International Baccalaureate)などの試験を受けるためのコースを受講します。この受験コースは、セカンダリースクールに設置されているSixth Form課程や、独立した施設であるSixth Form College等で受講することができます。イングランドの大学は3年制で専門的要素が強く、一般教養課程を含んでいません。先述したYear9に行う教科選択は、このように大学で学べる教育に影響をしてきます。自分が選択した専門分野に合わせた大学進学準備コースが、このSixth Formです。
多くの学生が受験をするA-levelでは、GCSEの結果を考慮しつつ、自分の好きな科目を3〜5つ選んで学習します。選択する科目は大学での専攻に必要な科目を選ぶ必要があります。2年目の5月から6月にかけて統一試験を受け、8月下旬にテスト結果を受け取ります。その成績は、A* A B C D E で評価されます。大学が個別の入学試験を設けていないため、生徒は希望大学のコースに事前に申し込みを行います。A-levelで大学が必要としている成績が取れた生徒は、希望の大学に連絡をして入学が許可されます。第一希望の大学が必要としている成績を取れなかった生徒は、別の希望している大学へ進むか、もう一年かけて必要な成績に達しなかった科目を再受験することもできます。
イングランドの大学に留学を検討している方で、年齢を遅らせることなく入学したい場合は、高校の間に留学を行う必要があります。日本の高校を卒業して、イングランドの大学に入学する場合、ファウンデーションコースと呼ばれる準備プログラムに9か月間通い、自分が専門とする教科の一般教養を学ぶ必要があるため、1年遅れての入学となります。高校の段階で留学を行えば、入学の時期を遅らすことなく大学への入学が可能です。高校でイングランドへ留学を行う場合はボーディングスクールへの留学となるため、イングランドへの留学は高い英語力が求められるといわれています。入学のための審査方法は、高校過去2年間分の成績や出欠席の状況、学力テスト、面接等があげられます。学力テストは、数学・国語のテストを行う学校がほとんどですが、数学においても英語での証明問題等があり英語力が問われます。面接は生徒だけの場合もあれば、保護者の英語インタビューが求められる場合もあること、成績表も英語での提出が必要となるため、留学する生徒本人以外も英語力が求められます。
大学を受験しない生徒は、ファーザー・エデュケーション・カレッジ(継続教育カレッジ)という教育機関で職業教育を受けたり、Apprenticeship(アプレンティシップ)制度と呼ばれるインターンシップのような制度を利用して見習いとして働いたりとAレベルに替わる進路の選択肢があります。
 
ファウンデーションコースとは
イングランド現地の学生は大学入学のためSixth Formに通い、大学で学ぶ分野の一般教養の基礎を学びますが、留学生はその基礎を学んでいないため、ファウンデーションコースの履修が必要になります。Sixth Formは2年間ですが、ファウンデーションコースは9月~6月の9カ月間の3学期で終了するような留学生のためのコースになっています。ただ、ファウンデーションコースの入学にIELTSのスコア提出が求められるため、ファウンデーションコースに入学するためにも、ファウンデーションコースを受講するためにも、ある程度の英語力が求められます。ファウンデーションコース入学の際に提出が必要な書類は、学校によって異なりますが、以下の書類提出を求められる場合がほとんどです。
 
① IELTSスコア4.5以上
② 高校の卒業証明書
③ 高校の成績証明書
④ 推薦状1~2通
⑤ エッセイ(志望動機など)
⑥ パスポートのコピー
⑦ 学生ビザのコピー
 
②~⑤の書類は英文書類が必要となってくるため、留学をする生徒があまりいない学校の場合、書類の作成に時間がかかる可能性があり、早めの準備が必要です。エッセイに関しては留学生自身が作成するものになりますが、留学エージェントには、過去の生徒が作成したエッセイの見本がある場合があります。
先述したように、学校によって独自の提出書類がある場合があるため、入学する学校の情報を確認する必要があります。
ファウンデーションコースは、大学が提供しているプログラムと私立の語学学校・専門学校のような外部教育施設が提供しているプログラムがあります。進学希望の大学が決まっている場合は、大学が提供しているプログラムを受講することが望ましいでしょう。ただ、大学提供のプログラムは、後者のプログラムを比較すると、入学基準が高くなっています。語学学校や専門学校が提供しているプログラムは、提携している複数の大学から進学先を選ぶことが出来るため、自分のレベルや興味に合わせて進学先を選択することが可能です。
ファウンデーションコース入学の際もIELTSのテストスコアが求められますが、ファウンデーションコースを終え、大学に進学するためにもIELTSのテストスコアが必要になります。大学入学に必要なIELTS スコアである6.0~7.0程度まで、英語力を高めて大学の進学が可能になります。
ファウンデーションコースの費用は、年間で8000ポンドから20000ポンド(130万円~330万円)程となり、大学費用とほぼ同額が必要になります。留学奨学金や補助金制度を利用することで、少しでも費用が抑えられる可能性があるため、希望の教育期間・外部などのサイトで利用できる制度がないか確認をすることをおすすめします。
 
IELTS(アイエルツ)とは
International English Language Testing Systemの略で、TOEFLと同様に、英語を母国語としていない人を主な対象とした英語能力測定テストです。イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど英語圏の国々に留学、就労、移住を希望する人の英語力を証明するための試験です。近年はTOEFLよりもIELTSの人気が高くなっています。TOEFLと同様「英語4技能」であるリスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4つのセクションの英語スキルを測定します。スコアもTOEFLと同様、2年間有効です。

3.高等教育:Higher Education

イングランドの大学は基本的には3年間の学士号課程となり、学問的な教育を行うアカデミック校と職業に直接活かせる専門分野を学ぶキャリア校に分かれます。
アカデミックを重視する大学では、学問をより深く学び、のちに大学院への進学・研究を行っていくことも視野に入れた教育施設です。大学のランキングでも上位に入ってくるタイプの教育機関で、世界からも学生が集まる人気校である場合がほとんどです。
キャリア校は、元々Polytechnic(ポリテクニック)と呼ばれた国立の高等教育機関でしたが、1990年代初めに大学に昇格しました。キャリア校では、職業に直結するスキルを得るための教育機関で、専門学校的な役割を担っています。
イングランドではかつて大学の学費はすべて無償でしたが、1997年に有料化されてから何度かの学費アップを経て、現在は17,000ポンド~35000ポンドと学校により差はありますが、日本円で250万~550万程と学費が高めです。
ただ、大学の学費を入学時に支払う必要はありません。学費や生活費を賄うローンが政府から支給され、卒業後に支給されたローンを利子と共に返済するシステムになっています。大学を卒業した後でも、年収が21,000ポンド(340万程)になるまでは返済義務がありません。その年収を超えた時に、その超えた金額分の9%が、その年の返済金額となります。卒業後30年経ったら、ローンの返済の義務が無くなります。
イングランドの大学は9月スタートの2ターム制を採用しています。1タームに60単位を取得し、卒業までに360単位を取得して卒業を迎えます。サマースクールやウィンタースクールを受講して、早めに単位を取得して卒業することも可能です。
また、イングランドの高等教育の一つの特徴としてGap yearがあげられます。Gap yearとは、大学入学資格を持っている学生が、大学に入学する時期を1年後にずらし、ボランティアや旅行など大学生活では得ることができない経験をする期間のことです。Gap yearは17世紀のイギリスで生まれたと言われています。イングランドでもGap yearを取得する学生は非常に数多くいます。
 
イングランドの大学への編入を希望する場合は、以下の5つの方法があります。
 
① 日本の大学からイギリスの大学へ直接編入
② インターナショナル・ディプロマプログラムを受講して大学2年次に編入
③ パスウェイプログラムを利用し大学2年次に編入
④ Top-upプログラムを利用してイギリスの大学へ編入
⑤ 公立カレッジから提携大学に編入
 
① 日本の大学からイギリスの大学へ直接編入
日本の大学で履修した教科と渡航後の大学での履修内容が同じ場合、日本の大学で取得した単位を利用してイギリスの大学に編入することが可能です。ただ、大学によっては、日本の大学の2年次を修了していても最大1年分の単位認定となり、2年次から始めなくてはいけない場合もあります。
 
② インターナショナル・ディプロマプログラムを受講して大学2年次に編入
上記で紹介したように日本の大学で1年修了している場合は、単位認定を受けて、イングランドの大学にストレートで入学できる可能性があります。ただ、この場合は、日本語で受けていた授業が全て英語での授業になるため、高い英語力が必要となります。1年次に履修していた内容も英語で理解をしている状態であることが前提となり、英語に自信が無い場合は入学後の授業についていくことが出来ません。そのため、インターナショナル・ディプロマプログラムという準備コースを経て、大学2年に編入をすることが可能です。インターナショナル・ディプロマプログラムでは、主に1年次で学習する内容の英語での学習と、英語力の向上を目的としています。インターナショナル・ディプロマプログラムを受講する場合は、以下の条件が必要になります。
・IELTS5.0以上
・大学1年を終了している
・ファウンデーションコース終了している
 
③ International Year One(IYO)を利用し大学2年次に編入
International Year One(IYO)は、イングランドのパスウェイプログラムのことを指します。現地の大学1年次に相当する内容のプログラムで、終了時に大学2年に編集することが保証されています。(成績によっては進級できない場合もあります)IYOに入学するための条件は学校によって異なりますが、おおよそ以下の条件を満たしている必要があります。
・日本の大学または短大の1年次を修了している
・大学によって定められている成績(GPA)をクリア
・IELTS 4.0~6.0
上記に加えて、アート系を専門とする場合は、ポートフォリオ提出等も必要となります。
 
④ Top-upプログラムを利用してイギリスの大学へ編入
Top-upプログラムは、イングランドの大学が取り入れている編入制度です。この制度を利用するためには、HND(Higher National Diploma)という高等教育レベルの教育を受けた証明を得る必要があります。HNDは、イングランドにおける高等教育レベル認定のことを指し、通常は2年間大学に通い卒業した後で取得できるものですが、いくつかの大学では短期間で取得できるプログラムが用意されています。これを取得すると、大学の最終学年(主に3年制を取り入れているイングランドの大学では3年次)に編入することができます。
 
⑤ 公立カレッジから提携大学に編入
イングランドのカレッジは、Further Education Collegeと呼ばれ、日本でいう専門学校の役割をしています。カレッジでは、Sixth form college(大学準備コース)、Further education college(職業専門コース)等に加えて、留学生のための英語コースを用意しているカレッジも数多くあり、留学生の受け入れを積極的に行っています。公立カレッジでは、様々な種類の資格を取得することが可能で、Diploma、HND、FD(Foundation Degree)等が挙げられます。HNDと取得すると学士課程の2年次または3年次への編入が可能になり、FDを取得すると学士課程の3年次に編入が可能です。公立カレッジは大学よりも費用を抑えることが出来るため、費用を抑えてイングランドの大学を卒業したい方は、公立カレッジを経由しての卒業を目指すのも一つの方法です。また、公立カレッジに入学する方が、大学に入学するよりも求められる英語力が低いため、英語力に自信が無い方にも、公立カレッジを利用した留学がおすすめです。

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