セゴビア:人生で一度は訪れるべき歴史と文化の宝庫

2025年4月7日 3:44 pm

セゴビアという街をご存知でしょうか。前回のブログにてこの街の有名な料理をご紹介しましたが、街の紹介がまだでしたね。
 
セゴビアのユニークな食文化のブログ
 
マドリードからわずか1時間程度で行かれるこの小さな街は、ローマ時代から続く長い歴史、ユネスコ世界遺産に登録された建築物、そして前回の記事で紹介したようなカスティーリャ地方独特のグルメで知られています。
 
セゴビアはスペインの中央部、カスティーリャ・イ・レオン州に位置する都市です。
エレスマ川とクラモレス川が交わる辺りになだらかな丘陵地帯が続いており、セゴビアはその丘の上標高1000mあたりに築かれた要塞都市です。長く狭い高台の上に位置しているため、中世の戦争が絶えなかった時代に城塞都市として申し分ない立地条件だったことが一目でわかります。
ローマ時代から続く歴史の長い都市で、中世やルネサンス期に繁栄を極めました。
1985年にユネスコ世界遺産に登録され、観光地として更に人気を集めています。
1000年以上も続く歴史的建造物や街並みが一つの世界遺産として登録されているのは、このセゴビアの大きな見どころとなっています。
 
そのセゴビアの一番の見どころは水道橋(Acueducto de Segovia)です。
 

 
この水道橋は、ローマ帝国時代(1世紀末~2世紀初頭)に建設されました。
全長813m、166ものアーチが連なる壮大な構造で、現在も非常に良い状態で保存されています。
アーチは最大高さ28mにもなり、中世のおとぎの世界に迷い込んだような感覚になります。
西暦1世紀に建造された建築物であるにも関わらず、その完成度が高いことから、悪魔が造ったという言い伝えがあるほどです。
 


 
水道橋は接着剤を一切使わず、20,000以上の花崗岩(かこうがん)ブロックのみで組み立てられています。
オプス・クアドラトゥム(opus quadratum)と呼ばれる完全な密着加工と重力活用の形状を利用した技法で作られています。
各ブロックは隣接するブロックとぴったり合うように精密に切削され、接合面に0.5mm以下の隙間しかありません。
ブロック表面にはわずかな凹凸が残されているため、摩擦力を最大化するように設計されています。
各ブロックは台形に近い形状で加工され、上からの荷重が下方へ均等に伝わるように計算されています。アーチ部分のキーストーン(要石)は、両側からかかる圧力を分散させる役割を果たしています。
 

 
また、水道橋の安定性を支える最大の要素がアーチ構造です。
アーチを構成するブロックは、各ブロックが互いに押し合うことで、外部からの荷重や重力に対抗します。中央のキーストーンが両側のブロックを固定し、地震や風圧にも耐えられる構造を実現しています。
 
セゴビアには水道橋と同じくらい有名なアルカサル城があります。
その童話のような外観から「シンデレラ城」のモデルになったとも言われていわれています。
イサベル女王がここで戴冠式を行い、スペイン統一への第一歩を踏み出した場所であるため、歴史的にも大きな意味を持っているスポットです。
 
セゴビアはその長い歴史、ユニークな土地、美しい建築で人生で一度は訪れたい場所です。
日本からの観光地としても有名なマドリードからアクセスもしやすいため、
ヨーロッパ留学中の学生さんが親御さんを案内する場所としてもとても人気が高い場所です。
親御さんとセゴビアを訪れた生徒さんから、動画とお写真を送っていただいたのでシェアいたしました。
 
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